世界観設定―シュノーク王国

愛犬国家・シュノーク王国

当企画「キミに首輪をつけさせて!」の舞台。

ヨーロッパ、北海に浮かぶ架空の島国で、公用語は英語。
他国では市民権の持たない人造犬・コリーが唯一市民権を獲得できる国でもある。

元は大富豪の愛犬家が買い取った島と言われ、古くから愛犬を連れた富裕層が集うリゾート地として人気があった。
現代では世界で最も犬の品種改良が進む国として知られると同時に、「大富豪と犬が住む島」とも言われる愛犬大国である。

シュノーク国民一人につき一匹以上のコリーが飼われているといわれ、コリーファンの富豪の中には数十匹のコリーに首輪をつけ自宅に住まわせている者もいるとか……。

生活水準と文化レベル

もとより富裕層が住み着いてできあがった国であるため、土地が他国に比べ桁違いに高額で、国民も富裕層で占められている。

文化レベルはヨーロッパに近いが、今やあらゆる文化が混在している。
土地が高額なため移住は困難だが観光目的での海外滞在者は多い。

人造犬・コリーの品種改良学が進んでおり、改良学や教育や最新の設備もそろえられている。

ロイヤルコリー

シュノーク王国内では人間と同じ市民権を持ち豊かな生活を送ることから、他国のコリーたちからは“ロイヤルコリー”と呼ばれている。

しかし彼らも所詮「人間に飼われるために作られた犬」であることは変わらない。
シュノーク王国では人に飼われない野良コリーたちに滞在期間が設けられ、シュノーク国生まれが30年、国外移住のコリーは雑種が5年、血統書付きが10年と、いずれも永住はできないことになっている。

そのため多くのロイヤルコリーたちが人間に飼われシュノーク国の永住権を得ることを望む。
人間側もそんなコリーたちをペットとして飼いたがっており、コリーたちを飼うためのチョーカー・ハントと呼ばれる伝統的な催しが日常的に開かれている。

滞在期間を定められたコリーたちがこの国の高額な土地を買い自分の家を持つことはほぼなく、皆コリーハウスと呼ばれるコリー専用施設で暮らしながらチョーカー・ハントに招待され首輪をつけられる日を待っている。

施設・コリーハウス

シュノーク王国が運営・管理する野良コリー専用の施設
すでに飼い主が付き首輪をつけられているペットコリーたちは入れない。
施設によって特徴が違い、犬種固定(柴犬専用、レトリバー専用など)の施設もある。

他国では“餌代”と呼ばれる生活費を支給される野良コリーだが、シュノーク国内では“餌代”が支給されない代わり、施設を無料で利用することができる。

▼コリーハウスで働く公務員・コーチ
コリーハウスではコリーたちの食事の管理や、希望するコリーの教育等を担当する公務員がいる。
他国でいう“ブリーダー”であるが、その呼び名はコリーへの差別発言とみなされるため、シュノーク王国では“コーチ”と呼ぶ。

海外から入国するコリーたち

他国のコリーたちは基本的に貧しく渡航費用を捻出できるものは少ないため、単独でシュノークへ入国することは困難である。
そんな中この国へ入国するコリーたちには各々理由があり、下記はその一例。

▼ブリーダーとともに入国

最も多いパターン。裕福なシュノーク国民へ高値で販売するため、他国のブリーダーが選りすぐりのコリーを連れてくる。
ただしこのように人間とともに入国した場合はコリーハウスに入ることはできず、買い手が見つかるまでの宿泊費用はブリーダー持ちとなるため、ブリーダーに金銭的余裕があり、コリーも高値をつけられる素養がある上等の個体であることが多い。

▼単独で入国

野良コリーが単独で資金を集めシュノーク国に入国する。滅多にないパターンだが、このようにして入国できたコリーは晴れて市民権を獲得し、コリーハウスに入ることができる。

▼観光として滞在中のペットコリー

すでに首輪付きで飼い主と共に観光に来たコリー。一時滞在者であるためコリーに市民権は付与されない。
ただし愛犬国家のシュノーク王国はコリーの待遇が非常に良く、観光にやってきたコリーは人間よりも厚いサービスを受けることが多い。

人間とコリーの結婚生活

他国では人間と人造動物の結婚は禁止されているが、シュノーク王国では人間とコリーの結婚が認められ、国内でコリーとの恋愛・結婚は珍しくない。
ただし人間と人造犬では子供ができにくく、できた子供が人造犬だった場合は必ず雑種となってしまうため、種族違い結婚に反対する層もいる。

また、生まれた子供が人間ではなく人造犬であった場合、他のコリーたち同様滞在期間が定められる。大抵は成人とともに親の知り合いの家に引き取られペットとなる。

世界観記事リンク

世界観設定―Prologue - キミに首輪をつけさせて!

世界観設定―コリーイベント - キミに首輪をつけさせて!